パーマが綺麗にかかるかどうか。
そして、お客様が自分でスタイリング出来るのかどうか。
この2点に尽きる。
自分が初めてパーマを体験したのは、高校生時代。
父にかけてもらった。
いや〜、大失敗だ。
『THEおばちゃんパーマ』になってもうた。
当時は【パーマ=ぐりぐり】の時代だったから…。
その時の気持ちは、今でも忘れられない。
「もう、やだ。やだやだ!!ダサいよ・・・。恥ずかしいよ〜!パーマ落としたい…。
マジ後悔。何とかしてよ〜〜(泣)」
その頭で学校に行けば、餌食となる事、間違いなしだ。
んで速攻、父には内緒でパーマを落とした。
故、パーマを希望される方へは、最善の注意が出来る。
そして、近頃はパーマをご希望される方が多い。
皆さん勘違いされるケースがある。
パーマのかかりやすさについて。
よく、こんな声を耳にする。
『私の髪質って硬いから、かかりずらいって、以前美容師さんに言われたの』
確かに、もっともなご意見。
だが、硬い髪質の方の場合は、パーマをかける事において簡単だ。
薬液で柔らかくすればいい。
そもそも、パーマの原理を簡単にいうと。
同時進行ではあるが、1液で髪を柔らかくして、ロッドで形状を形成させ、2液でその形を固定する。
余談ではあるが、この原理的に、パーマがかかりすぎておばちゃんパーマのようになってしまった場合は、この1液を付ければ、パーマは伸びる。
わざわざ、ストレートパーマ液を付ける必要はない。
(ロングの場合は、別だが)
なので、硬い方は、柔らかくすればいいので簡単という事。
逆に、実は難しいのは、パーマや、カラーを繰り返してしまい、すでに髪が柔らかくなってしまっている方だ。
だが、こういった方もパーマが出来る。
『クリープパーマ』という、やり方をする。
これなら、柔らかい髪質の方でもちゃんと、かけることが出来る。
ただし、ブリーチされている方へは、いくらパーマ液が進化したといえ、100%すすめない。
やはり、以前書いた、ビビり状態になってしまう。
そして、パーマデザインにおいての、課題。
お客様がスタイリング出来るかどうか。
私の場合は、1週間後に来てもらうケースもあれば、あえてパーマ料金を頂かないケースもある。
『きれいにパーマがかけられた!』
その時の満足感は、自分だけのものだ。
しかし、本当のお客様の満足感は、その方が普段の生活を過ごさなければ分からないもの。
例えば、外食。
ご飯の旨さ・不味さは、その瞬間にわかる。
お金を対価として払いたいのか、払いたくないのか。
ヘアカラーは、これに近い。その時いい色になったかどうか。
パーマは、歯医者で治療した後や、整形外科での施術後のイメージだ。
患者さんと共に、治していく。
お客様と共に、美しさ・格好よさを追求する作業だ。
スタイリングにおいて、出来たところ、逆に難しかったところ。
改めて、カウンセリングを通して直すケースもあれば、ポイントにより、パーマを取ってしまうケースもある。
しかし、この二人三脚で歩めた時、美容師だからこその喜びを感じる。
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