『いかに寝てもらうか、どうかだ』
リラックスの最上級は、『落ちてしまう』事にある。
自分がアシスタント時代。
シャンプーが終わり、お客様を起こして差し上げた瞬間の「あ〜、気持ちよかったわ」にどれだけ応援された事か。
また、自分が成長していく段階でも、シャンプーチェックがある。
慣れることは、重要だ。
しかし、小慣れてしまうのは、落ち度につながる。
それだけ、シャンプーとは、美容師としての基盤なのである。
お客様ごとに、その強弱。速度。お湯加減を変える。
雰囲気で、察してあげるのだ。
そして、編み出した必殺技もある。
それが、『メロシャン』だ!
サロンでは、至る所で音楽が流れている。
そのメロディーに合わせて、シャンプーマッサージのリズムをとる。
すると、どうだろう。
頭の中に流れてるメロディーとリンクし、快適な睡眠へと誘われていくのだ。
そうした時に、『ここの音楽何?有線?何かいい曲だわね♪』
このようなリアクションをして頂ける。
そんな時、私の心も踊っている。
したり顔のグッジョブを自分に向ける。
余談をひとつ。
たまに、こんな事を聞かれる。
「シャンプーの時、首を起こした方がいいの?それとも力を入れない方がいいの?」
正解は、「首を曲げてもらう」が丁度いい。
『起こす』となると、皆グイッと腹筋で持ち上がってしまい美容師は焦る。
手に持っているシャンプーヘッドから噴水がごとく、シャワーが噴射してしまうのだ。
周辺水浸しの恐怖感が美容師を襲う。
『曲げる』の意識だと、ほんの少しの力なので、しかもそれがサポートになる。
『力を全くいれない』状態より、正直ありがたい。
シャンプーをヘアカラーの後。そして、パーマをされた後もやって差し上げる。
以前は、パーマをした後は直ぐには洗わない説が慣習。
しかしそれは、通常のシャンプー剤に限りだ。
バーデンスなら大丈夫。
何より、パーマってやつは、ずっとロッドに巻かれていた状態ゆえ、非常に痒いのだ。
ガシガシ洗ってもらいたいもの。
そんな時、メロシャンの登場だ!
心地イイ事、この上なし。
贅沢なひと時を、お届けします。
0 件のコメント:
コメントを投稿